「すみだ川アートラウンド・ハブ」は、隅田川流域7区(北区・足立区・墨田区・台東区・荒川区・江東区・中央区)を舞台にまちづくりや文化、アートにまつわる事業を展開するNPO、文化・芸術団体の評価(ピアレビュー)を通じたネットワークづくりをしています。「ピア」とは「同僚や仲間」のこと。「ピアレビュー」は自分たちと似たプロジェクトの視点を借りて自身を見つめ直す写し鏡のような評価方法です。令和5年度には「地域のマイクロアートスペース」をテーマに隅田川流域で活動する2団体とピアレビューを実施しました。
今年度ピアとなったのは、荒川区にある複合施設「OGU MAG+」の齊藤英子さんと、江東区にあるまちの小さな喫茶店「ハタメキ」の江間みずきさんです。7月に顔を合わせてから、お互いの拠点を訪ね合い、課題や地域性、運営方法などを共有しながら非公開のピアレビューを行ってきました。どちらもカフェや展示スペース、シェアアトリエにワークショップスペースといった複合的な機能を有しています。多様な機能があるからこそ、さまざまなひとが交差する拠点となり、小さな文化活動が生まれ始めています。「場」から「ひと」へ、「ひと」から「こと」へと、有機的に展開していく様子から、今年度のテーマを「場・ひと・こと」と設定しました。
今回の実践報告会では、ふたつの拠点の紹介を入り口として、約半年間にわたって行われたピアレビューを振り返りながら、ゲストとともに拠点やつながりの可能性について考えます。
「すみだ川アートラウンド・ハブ」は、隅田川流域7区(北区・足立区・墨田区・台東区・荒川区・江東区・中央区)を舞台にまちづくりや文化、アートにまつわる事業を展開するNPO、文化・芸術団体の評価(ピアレビュー)を通じたネットワークづくりをしています。「ピア」とは「同僚や仲間」のこと。「ピアレビュー」は自分たちと似たプロジェクトの視点を借りて自身を見つめ直す写し鏡のような評価方法です。令和5年度には「地域のマイクロアートスペース」をテーマに隅田川流域で活動する2団体とピアレビューを実施しました。
今年度ピアとなったのは、荒川区にある複合施設「OGU MAG+」の齊藤英子さんと、江東区にあるまちの小さな喫茶店「ハタメキ」の江間みずきさんです。7月に顔を合わせてから、お互いの拠点を訪ね合い、課題や地域性、運営方法などを共有しながら非公開のピアレビューを行ってきました。どちらもカフェや展示スペース、シェアアトリエにワークショップスペースといった複合的な機能を有しています。多様な機能があるからこそ、さまざまなひとが交差する拠点となり、小さな文化活動が生まれ始めています。「場」から「ひと」へ、「ひと」から「こと」へと、有機的に展開していく様子から、今年度のテーマを「場・ひと・こと」と設定しました。
今回の実践報告会では、ふたつの拠点の紹介を入り口として、約半年間にわたって行われたピアレビューを振り返りながら、ゲストとともに拠点やつながりの可能性について考えます。
ピアレビュー実施 登壇者 プロフィール
江間 みずき
ハタメキ主宰/俳優/着付師
アメリカ ワシントン州 ベルビュー生まれ 東京 深川育ち 3 人姉妹 末っ子、 大学卒業後、ニナガワスタジオに所属。数多くの蜷川幸雄演出作品に参加。また、地人会、劇団八時半、KUNIO など、多くの作品に出演。 演出助手、制作協力としても活動。 自身の主宰する劇団 キトキト企画 にていくつかの演劇賞受賞 演劇的サルサダンスパフォーマンスユニット 日々-HIBI- 主宰、着物アトリエ emaya にて着付け、着物コーディネート、着付けレッスンを行う。2020年、清澄白河にてハタメキをオープン。アートと町の人が出会う場所を目指して模索中。
ハタメキ ~くう・ねる・はねる清澄のハコ~
「ハタメキ」は、まちの小さな喫茶店です。アートや着物、古道具なんかも並んでいます。ミシンや、工具なども用意することにしました。リビングとして、アトリエとして、読書室として、家事室として、ステージとして、その時にしてみたいことのために、あるいは、何もしたくないということのために、気ままにご使用ください。ひとりですることを、たまには誰かと。おうちですることを、たまにはここで。喋ったり、笑ったり、挑戦したり、集中したりを 楽しんでいただけたら幸いです。
齊藤 英子
OGU MAG+主宰/アート・映像コーディネーター
東京都したまち荒川区出身、幼少期をシンガポールとサウジアラビアで過ごす。大学卒業後、映画配給会社で欧米作品の買い付け配給業、映画制作の現場で邦画、合作のプロデューサー業を経て、2010年よりフリーランスになり、ギャラリーOGU MAG、アートプロジェクトの企画運営、様々な映画関連機関での広報活動を行う。2021年よりOGU MAG+カフェ、レジデンスの立ち上げと運営をどうにかこうにか行っている。
OGU MAG+
OGU MAGは2010年に企画・レンタルギャラリーとしてOPENし、アート作品の展示やワークショップを通じて地域の中での芸術のありかたを考える様々な人の交流の場、[ものづくり]を間近に感じられる場であることを目指してきました。2021年からはOGU MAG+として カフェとレジデンスを新たに併設し、カフェはギャラリーに来た方や近所の方がほっと一息できる場所、レジデンスは国内外のアーティストたちが制作しながら地元の人々と交流できるシェアレジデンス兼アトリエスペースとして活用されています。
ゲスト 登壇者 プロフィール
藤 浩志
美術家/株式会社 藤スタジオ代表/秋田公立美術大学教授
1960年鹿児島生まれ。1988年東京の取り壊される空き家を使うために都市再開発事務所に勤務し文京区内の廃墟を転々とする。89年鹿児島の実家を改装し表現の場「media garden イイスペイス」カフェを開設。92年2048匹のお米の蛙と鹿児島に移住。色々あって96年101匹のヤセ犬と福岡県糸島に拠点を移す。97年大きな養鶏場跡と出会い「スタジオFarm」を開設。日常の廃棄物を利用した「Vinyl Plastics Connection」「Kaekko」等地域に活動の連鎖を促すデモンストレーション・仕組みとしての表現を模索。同時に廃墟を拠点とする活動、大阪此花区の「此花メヂア」、埼玉県北本市の「北本タワー」、香川県豊島の「藤島八十郎をつくる」、福岡県糸島市「うみかえる」等を模索。2012年以降、青森県十和田市、秋田県秋田市と文化施設の運営に関わり大型有休施設の活用を試みながら個人的に17ヶ所の空き家を転々としレジデンスやシェアスタジオなどの活用を模索する。
大内 伸輔
東京藝術大学 特任准教授
1980年生まれ。2004年より茨城県取手市の「取手アートプロジェクト」に参画。2006年より東京藝術大学音楽環境創造科教育研究助手。2009年からは東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京の「東京アートポイント計画」に立ち上げからプログラムオフィサーとして携わる(2009年〜2023年)。2018年より東京都墨田区の文化事業「隅田川 森羅万象 墨に夢」企画選考委員。2024年より東京藝術大学 大学美術館 特任准教授。
すみだ川アートラウンド 登壇者 プロフィール
熊倉 純子
すみだ川アートラウンド プロデューサー/東京藝術大学 教授
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』、共編書に『社会とアートのえんむすび1996-2000─つなぎ手たちの実践』(共編)、共著に『「地元」の文化力―地域の未来のつくりかた』など。
森 隆一郎
すみだ川アートラウンド・ハブ ディレクター/合同会社渚と 代表社員/アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター
1966年東京生まれ。90年代より江東区文化センターやティアラこうとうで企画制作を担当、並行して2002年からアサヒ・アート・フェスティバルに立ち上げから参画。2007年いわき芸術文化交流館アリオス マーケティングマネージャー、2012年からアーツカウンシル東京 広報調整担当課長。2018年独立。陸と海の境界線が揺らぐ場 =「渚」にちなんで、アートと社会の間に新しい関係性を育むことを目指す「渚と」として活動開始。その他、東京藝術大学すみだ川アートラウンド・ハブ・ディレクター、文化施設での研修プロデュースや自治体の文化政策、街づくりのヴィジョン策定など多面的に活動。2022年10月よりアーツカウンシルさいたま プログラムディレクター。共著『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』(水曜社)、『地域と文化芸術をつなげるコーディネーター インタビューによる事例調査』(一般財団法人地域創造)。