近年、特定の社会課題に対して、企業、非営利組織、行政、市民などさまざまな組織や個人がお互いのノウハウや強みを持ち寄りながら課題解決や社会変革を目指すアプローチを行う「コレクティブ・インパクト」が注目を集めています。アートだけでなく、企業や他の領域(福祉や医療、教育など)との共創的な芸術活動が推奨されています。
「すみだ川アートラウンド」は、隅田川流域7区(北区・足立区・荒川区・墨田区・台東区・江東区・中央区)を活動領域として、アートNPOのコレクティブ化による連携プラットフォームを形成。ARTs×SDGsの可能性に着目し、アート分野以外の民間事業者とも対話を重ね、社会課題に対してアートの特性を活かした解決策を模索しています。
「すみだ川アートラウンド・キックオフミーティング2023」では、昨年からさまざまな民間組織や非営利団体等と展開してきた3つのプロジェクトの成果報告と、今年度の活動内容を発表します。
近年、特定の社会課題に対して、企業、非営利組織、行政、市民などさまざまな組織や個人がお互いのノウハウや強みを持ち寄りながら課題解決や社会変革を目指すアプローチを行う「コレクティブ・インパクト」が注目を集めています。アートだけでなく、企業や他の領域(福祉や医療、教育など)との共創的な芸術活動が推奨されています。
「すみだ川アートラウンド」は、隅田川流域7区(北区・足立区・荒川区・墨田区・台東区・江東区・中央区)を活動領域として、アートNPOのコレクティブ化による連携プラットフォームを形成。ARTs×SDGsの可能性に着目し、アート分野以外の民間事業者とも対話を重ね、社会課題に対してアートの特性を活かした解決策を模索しています。
「すみだ川アートラウンド・キックオフミーティング2023」では、昨年からさまざまな民間組織や非営利団体等と展開してきた3つのプロジェクトの成果報告と、今年度の活動内容を発表します。
<2022年度実践プログラム>
【1】ラウンドテーブル ARTs×SDGsの可能性をめぐる対話と実践
●隅田川を舞台に展開するSDGsプロトタイピング 第一章:サーキュラー・ダイアローグ
・vol.1 再生可能エネルギー
・vol.2 食
・vol.3 モビリティ
【2】 すみだ川アートラウンド・ハブ 流域で活動する官/民の交流の場
●東京藝大presents すみだ川界隈の草の根アート活動、大集合!(ピア・レビュー)
・トピック1「ホールのそとで奏でる音」
中央区:第一生命ホールのコミュニティ活動(NPO法人 トリトン・アーツ・ネットワーク)
足立区:アトリエ・ムジタンツ(ムジタンツ)
・トピック2「路上と身体表現」
江東区:LAND FES Diversity 深川(NPO法人 LAND FES)
台東区:バラエティロードSANYA(一般社団法人 谷中のおかって)
【3】 すみだ川アートラウンド・プラクティス 地域内のアートNPOのコレクティブ化計画
・テーマ1「地域と子ども」
実施団体:一般社団法人 谷中のおかって、ムジタンツ
パートナー:一般社団法人 あだち子ども支援ネット
・テーマ2「高齢化社会」
実施団体:一般社団法人 谷中のおかって
パートナー:地域包括支援センター関原、劇団うめはる
・テーマ3「多文化社会の実現」
実施団体:NPO法人 音まち計画
パートナー:足立区シティプロモーション課、足立区内小学校4校
実施団体:NPO法人 トッピングイースト
パートナー:特定非営利活動法人 アデイアベバ・エチオピア協会、特定非営利活動法人 WELgee、認定NPO法人 難民支援協会
登壇者プロフィール
熊倉純子 |東京藝術大学 教授
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』、共編書に『社会とアートのえんむすび1996-2000─つなぎ手たちの実践』(共編)、共著に『「地元」の文化力―地域の未来のつくりかた』など。
森隆一郎 |合同会社渚と 代表社員 / アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター
1966年東京生まれ。90年代より江東区文化センターやティアラこうとうで企画制作を担当、並行して2002年からアサヒ・アート・フェスティバルに立ち上げから参画。2007年いわき芸術文化交流館アリオス マーケティングマネージャー、2012年からアーツカウンシル東京 広報調整担当課長。2018年独立。陸と海の境界線が揺らぐ場 =「渚」にちなんで、アートと社会の間に新しい関係性を育むことを目指す「渚と」として活動開始。その他、東京藝術大学すみだ川アートラウンド・ハブ・ディレクター、文化施設での研修プロデュースや自治体の文化政策、街づくりのヴィジョン策定など多面的に活動。2022年10月よりアーツカウンシルさいたま プログラムディレクター。共著『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』(水曜社)、『地域と文化芸術をつなげるコーディネーター インタビューによる事例調査』(一般財団法人地域創造)。
清宮陵一 | NPO法人トッピングイースト 理事長
1974年東東京生まれ。2001年に音楽レーベル「vinylsoyuz」を始め、音楽家による即興対決プロジェクト『BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS』を主宰し、2006年のドキュメンタリー映像作品製作以降、国立科学博物館、後楽園ホール、スタインウェイ工場(NewYork)にて公演を実施。今後も日本人音楽家が海外に挑むプロジェクトとして五大陸制覇を計画中。坂本龍一氏のレーベル「commmons」に参画後、音楽プロダクション「合同会社ヴァイナルソユーズ」を立ち上げ、現在はさまざまな音楽家らと協業する傍ら、特別なヴェニューや公共空間でのパフォーマンスを多数プロデュース。2014年には音楽がまちなかで出来ることを拡張すべく「NPO法人トッピングイースト」を設立し、地元・東東京に根差したプログラムを展開。2021年にはTokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13『隅田川怒涛』を実施。
吉田武司 |NPO法人音まち計画
1984年生まれ。大阪市出身。京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科卒業。埼玉県北本市で実施された〈北本ビタミン〉(2010年〜2012年)や東京都三宅島の〈三宅島大学〉(2013年)などアートプロジェクトの事務局として企画運営に携わる。その後、2014年にはアートポイント計画のプログラムオフィサーに従事。現在、足立区千住を中心に「音」をテーマにまちなかで展開しているアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のディレクターを務める。